仙茶園のお茶とは

 色々な本を読んでみると、歴史上始めの頃、お茶は、薬草、霊薬、仙薬として扱われていたことがわかります。 日本でも、同じ様な歴史がお茶が普及する過程で繰り返されています。不老長寿の薬といわれていたり、万病にきくと宣伝されていたこともありました。 しかし今日では、何故そのように私達は思わないのでしょうか。仙茶園はここに注目しました。 仙薬、霊薬というと、中国やエジプトと思い至る人もいるかと思いますが、(中国から伝わって日本にも仙薬はあった)もともとは、インドだということが色々なものを調べてみるとわかります。そして私達、仙茶園は、アーユルヴェーダに注目しました。鉱物や薬草、各種の油を巧みに扱い、人間の生理をとことん操って、完全な健康に至る手助けをしようという技術です。アーユルとは生命、ヴェーダとは知識という意味だそうです。大変に深遠な知識体系であり、膨大な情報量で私達一般の人間には、はかり知れないものがありますが、今でも肉体に関わる領域の知識を中心に、インド国内、スリランカ、アメリカ、ヨーロッパ等でクリニックが開設されています。アーユルヴェーダに関して、私達が、一つ頭の中に留めておかなければならないことがあります。それは、アーユルヴェーダというと、主に肉体に関する技術や、手法に注意が向いてしまっていますが、実は人間の意識と、すべての、ものの成り立ちについての情報の方が、多いのです。つまり何故、アーユルヴェーダで紹介されている技法で、心と身体がコントロールできるのか、ということです。ところで、私達のお茶が、これらのことと、どう関係があるのか、これらのことを、どうして考慮しなければならなかったかがわかる、おもしろい話しを一つ書いておきます。これは結構知っている人もいるかもしれませんが参考までに・・・・。

 昔、アーユルヴェーダの医者を目指していた二人の若者が、卒業の時期を迎えて、卒業試験を受けることになりました。その偉大な先生(全知の能力を有する最終的な悟りに達した人)は二人を呼び、『旅に出てラサヤナ(人間の心と身体の健康のバランスを回復する効果のあるもの)に使えるものを、全部持って来なさい。』と言いました。二人は数年後、旅から帰って来て、先生に言いました。一人は、自分が出会った人や、物について話し、持って来た物について説明しました。もう一人は、『先生、すべての物がラサヤナに使えると思われたので、持って来ることができませんでした。』と言って、本当に何も持って来ませんでした。皆さんは、どちらの生徒が合格したと思いますか。答えは後者だったのです。何か持って来いと言われたのに、何も持って来なかった方の一人が合格だったのです。仙茶園のスタッフが、アーユルヴェーダの現在のお医者さんに、この話しの意味を聞いてみたところ、全てのものは、相互作用で成り立っているので、何か特定の効果を得たいと思うならば、できるだけ微細な、精妙な領域まで考慮して、その特定の効果のキーになるものを、探せばいいとのことでした。ここで、わかりやすく例をあげてみましょう。人間の身体や心が、音楽の和音だと仮定します。小学校の音楽の時間を思い出して下さい。ドミソ、とか、シレソとかやりましたよね。同時に、ドとミとソを、同じ力で弾いた時、和音はきれいに聞こえると、教わったと思います。人間の心と身体も、色々な要素で出来ているので、こんなに単純ではありませんが、同じことなのです。例えば、ドミソの中で、ミの音が小さかったら、誰かがミの音を同時に、うまく合わせて、弾いてあげれば、その和音はきれいに聞こえる訳です。つまり人間の心と身体も、弱くなっている要素を強めてやれば良い訳です。同じ様に強すぎる要素は(それが、何故そうなっているのかを、確かめてみる必要がある)弱めてやればいい訳です。しかしそうは言っても、どうしてこれらのことを見つけたらいいのでしょう。
 仙茶園のスタッフも、同じ様に悩みました。そして、その答えを与えてくれたのは、ジョーティシュでした。ジョーティシュと言うと、占星術の一つと思う人も多いのですが、他のものと大きく違うのは、前出のアーユルヴェーダ共々、古代インドから伝わる、一般的にはヴェーダと呼ばれる、森羅万象全ての自然界の成り立ちに関する情報の、偉大な体系の一部なのです。他の占星術等と、具体的にどこが、どう違うかというと、ジョーティシュで扱われている星、星座等は、この私達の生きている相対的世界を、実際に動かしている自然の法則を、そのふるまいや、質に応じてグループ分けして(つまり星や星座等をそのシンボルとして)そのグループどうしの関係を重ね合わせることで、現在や過去、未来を知ることができるというものです。つまり、地球から見た、星や星座等の、位置関係で、それぞれの自然法則の、相互関係と、それによる人間の、心と身体と環境における影響を、時間軸上で知ることができるのです。ところで、一般的な私達人間にとって、例え未来が正確にわかってもそれが悲惨なものなら、わかってもしょうがありません。さらに、その予測が正確ならばなおさら人生を悲観してしまいます。(ジョーティシュの専門家は、普通、極めて悪い未来等、その人が知らない方がいい事柄は、わざとぼかしたり、言わないことがある。)しかしジョーティシュが他の占いと完全に異なるのは、その解決策を持っていることなのです。前出の、アーユルヴェーダのラサヤナの様に、非常に微妙、精妙な世界を、全てに関する、包括的かつ完全な理解に基ずいて、巧みに操る数多くの技法を持っているのです。(世の中にはこれらのことを悪用する人も多いのでそのほとんどは、一般には知られていない状態です。)その中で、私達はごく一般的に、ジョーティシュの処方に宝石が、使われているのに注目しました。(指定された身体の部位に、宝石がよく接触するようにデザインされている、一般的には指輪、腕輪等)
 宝石は、それぞれの星が代表している自然法則のグループからの影響を、強くする効果があるそうです。さらにおもしろいのは、宝石は結晶構造のせいか、一つのグループの自然法則からの影響が純粋に高いのですが、宝石意外のものにも、こうしたことが言えるのだそうです。例えば木星が代表している自然法則が、よりあらわれているものとして、バナナやミルクがあります。また、ミルクには、月の質も多くあらわれているそうです。このような単語がでてくると、面食らう人も多いでしょうが(仙茶園のスタッフも同じでした。)驚いて聞いてみると、海産物は土星の質が多いとか、とにかくおもしろいものでした。要するに全てのものが、星や星座等の、ジョーティシュの中で使われているものをシンボルとした、自然法則のグループを違った割合で含んでいる、ということです。さらにいえば、自然法則は、あまねく遍在しており、私達もそれらで、できているというわけです。ここでやっとお茶の話しがでてくることになります。
 つまりお茶も、その独特の割合で、各グループの自然法則を含んで成り立っているわけです。こういう関係上、お茶もそれぞれ特性があり、各自然法則の影響を適正化するものとして使うことができます。今、日本には、全世界から色々なお茶が集まってきていますから、できるかぎり入手して、調べてみることにしました。そして前出の、アーユルヴェーダや、ジョーティシュの基本となる考え方を基準に、手に入ったお茶を評価していくと、実に様々な特質を持っていることがわかりました。その結果、ある特別なブレンド方法を発明することができたのです。これが私達仙茶園ラクシュミクラブのブレンドなのです。このようなわけで私達のブレンドの名前は、星の名前をつけているのです。少し専門的になりますが、各星には、ロードシップというものがあって、星が、星座を一つないし二つ所有しているという様な関係を、ジョーティシュでは星と星座にもたせて解釈しているのです。その関係は、私達のブレンドにも取り入れていますので、星座がシンボルとなっている、自然法則のグループの私達の身体と心にあらわれる、現れ方も適性化できるようになっています。



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